うちわで綴る伝統と革新の歴史 -京都・老舗団扇 小丸屋 住井- english
小丸屋 住井
トップ 新深草ふちわ 深草うちわ 京丸うちわ 関連商品  舞踊小道具・舞扇子
小丸屋ニュース製造工程小丸屋ご注文についてリンク

小丸屋

「深草うちわ」と小丸屋住井家
 平安時代は「月」と「うずら」で知られていました京都伏見の深草の里も、桃山時代以降になると、伏見街道が南北に縦貫して賑やかな里になりましたが、竹薮が多く、やぶ蚊で人々が苦しみました。その蚊を追払うために、地元、瑞光寺の元政上人が奈良団扇よりも少し縦長で美麗なうちわを考案されました。この元政上人と歌道の仲間で、公家であった住井家の先祖が、深草の真竹を使って製造させたのが「元政型深草うちわ」で、これが京都のみならず江戸や大坂から全国の人々に大いに喜ばれ、文字通り世間を風靡しました。住井家は寛永元年(1624年)からの深草うちわの製造販売の家でしたが、新しいオリジナル製品の「元政型深草うちわ」がここに誕生したのです。寛文頃(1660年頃)のことでした。
 また四国は讃岐(香川県)丸亀の藩主が参勤交代で国元へ帰られる途中、家来の者を小丸屋に残され、修業させて持って帰らせたのが、今日丸亀の地場産業となっている「丸亀うちわ」に含まれます。
 そして、岐阜市の工芸品「岐阜うちわ」もまた、100年程以前に小丸屋から暖簾分けして生まれました。
 文化八年(1812)、代々「小丸屋善太郎」の名を継承して来ましたが、四代目小丸屋善太郎の代より「住井」の姓を正式に名乗り、この頃から舞扇子・夏扇子の販売も始めました。
 太平洋戦争後、八代目住井正太郎が舞踊小道具を専門的に扱う様になり、九州、四国、山陽山陰と商圏を拡大させ、日本舞踊小道具でもお得意先を広げました。
 今日に至っては、京都の春の風物詩、「都をどり」や「京おどり」、「鴨川をどり」、また、日本全国の各流派師匠の舞踊会の小道具、狂言とつけ打ちを致し、裏方として舞台を支えるお手伝いをさせて頂いております。

住井善治 記
団扇略系図

祇園甲部組合発行の冊子、「ぎおん」(No.163夏季号)に宗政五十緒先生が執筆された原稿を
平成12年に掲載頂いたものです。

「新深草団扇」縁起  宗政 五十緒(“都をどり”構成・作詞考証担当者)
 今年(二〇〇〇年)の“都をどり”「新千年名所図会」の第四景「祇園新橋白川蛍」の場で踊る若い芸妓さん四人の持ち物に、「深草団扇」を使ってもらった。新村出編の『広辞苑』には、「ふかくさうちわ」という項目は立っていないが「きょううちわ」の中に、次のような説明がある。全文を掲げる。
 〔京団扇〕京都深草で産出するうちわ。浮世風呂四「―――を手に持ちて」。
 深草で製造されていた団扇は「深草団扇」で、これが今日では「京団扇」と一般に呼ばれているという。しかし、この記述は必ずしも正確ではない。今日、深草の地域では団扇は製造されていないはずである。明治の初期には数十万柄の団扇がこの地域で製造され、販売されながら、それが衰退してしまって、今日では「深草団扇」といっても一般の人々には耳遠くなってしまっている。かつては、あれほど有名であった名産、名物が絶えてひさしくなって、名のみになってしまったことは残念ではないか。
 一般に「深草団扇」と呼ばれるのは棗型の、楕円形のもので、これは「元政形」と称せられている。この「元政形深草団扇」は元政上人の考案である、とされている。元政上人は江戸初期の人、日蓮宗の律僧で、宗門内でも学僧として名が高く、同時に和歌和文、漢詩漢文においてもすぐれていて、文学史上に名をとどめている人である。それに何としても考子として知られた僧である。上人が開山の寺院が伏見区深草坊町の瑞光寺である。
 “都をどり”の舞台で使う小道具は小丸屋という舞踊演芸の貸物屋から祇園甲部歌舞会は調達するのが例となっている。この小丸屋、住井さんの家が深草団扇の製造元で、ご先祖が元祖だということを知らされた。それならば、“都をどり”で「深草団扇」を踊団扇風に新しくデザインを考案し、仕替えて、地紙の表は赤・紅・黄・藍色のぼかしに染めて、金砂子を散らし、裏面は金箔に、これも金砂子を散らして、シーンが白川畔の夕景だから、少々、舞台が暗くなってもひきたつような団扇を、小丸屋さんで新しく製造してもらった。「新深草団扇」である。“都をどり”は衣装から小道具一つ一つまで、レディメイドのものもあるけれども、新しくいろいろと趣向を考えて新しくオーダーしているものも数多いのである。
 「元政形深草団扇」というのは、簡単にいうと、京都の花街で、芸妓さん舞妓さんが夏季、挨拶に方々に持って廻る定紋入り、名入りの白団扇が、その簡略にされた形態なのである。
 小丸屋、住井さんの店もこの団扇をずっと製造販売して来ている。今日では、このような団扇をも含めて「京団扇」と呼んでる由である。もともとの京団扇と深草団扇とでは形態に少し相違があるのである。詳しくは夏季、祇園甲部で遊んで芸妓さん舞妓さんに聞いてください。

 
小丸屋 住井
小丸屋 住井
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町91-54
TEL : (075)771-2229
FAX : (075)761-1101
E-mail : info@komaruya.jp
営業時間 : AM10:00〜PM6:00
定休日 : 日曜日・祝日
アクセスマップ
 
PAGETOP

小丸屋 住井製 (075)771-2229E-mail